『こうして、私たちはもはや子どもではなく、人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た、どんな教えの風にも、吹き回されたり、もてあそばれたりすることがなく、むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長するのです。』(エペソ4章14〜15節)
先日、夏のお休みを頂き、人生で初めて福島を旅行する機会がありました。お目当ては猪苗代湖と磐梯山でした。雲が多かったのですが、いっとき雄大な磐梯山を見ることができ、感激しました。
その後、今度は裏側の桧原湖に回って裏磐梯を見る機会がありました。そこには表磐梯の穏やかな山並みからは想像も付かない、130年前の荒々しい噴火の爪痕が遺されていて、衝撃を受けました。地元の方も「皆さんこれをみると驚かれます」と仰っていました。それほどに表と裏で違っていたのです。
さて、このことは私たちの人生にも教訓を与えているのではないでしょうか。
人間というものは、表から見るのと裏から見るのでは全く違う姿をしている、ということがあります。私たちはその差に驚き、時に傷つきます。人間の罪の現実をまざまざと見せつけられるのです。中には冒頭の聖書のことばにあるように、悪意をもってそれをする人さえいます。
このようなとき、私たちはどうすべきなのでしょうか。
それは、キリストにしっかりと結びついていることです。人の言葉に振り回されたり、威勢の良い言葉を発する人に迎合したりしてしまうのは、自分の中に「人生の軸」が無いからです。だから、移り変わるものに心動かされてしまうのです。
しかし、キリストは決して変わることのないお方です。そして、そのキリストが語られたことばである聖書を心から信頼し、そこに自分の心を結びつけていくのです。
そうすれば、人間の表裏を見ても揺り動かされずにいることができるのです。