Iペテロ

祝福を受け継ぐために

「悪に祝福をもって返す」。とても簡単とは思えないこの招きこそ、すべてのキリスト者に与えられた、祝福への召しであるとペテロは語ります。いったいそれはどのようにして可能になり、またどんな意味があるのでしょうか。引用された旧約聖書の背景にも触れながら、丁寧に解き明かしていきます。

心の中の隠れた人

人間関係の中でもとりわけ重要な「夫婦関係」。しかし、聖書の夫婦関係についての教えはしばしば誤解されがちです。しかし、ペテロが妻と夫にそれぞれ語りかけることばは、実際的でありながら、同時に深い愛に満ちたものでした。聖書から丁寧に解き明かしていきます。

義のために生きる

ペテロの手紙2章の後半からは、「従順」がテーマになっていきます。一見すると、現代に生きる私たちにとって「遠さ」を感じますが、実はペテロが見つめている先には、弱さの中に置かれている信仰者がいました。温かい眼差しで彼らを見つめるペテロのことばから、信仰の励ましを頂いていきます。

自由な者として

新しいアイデンティティを与えられたキリスト者について語ったペテロは、今度は実際にそのアイデンティティを、どう生活の中で現していけばよいかを語ります。その中心にあるのは「自由」でした。しばしば「放縦」と混同されるこの「自由」。ペテロが語る自由とは、どのようなものなのでしょうか。聖書から丁寧に解き明かしていきます。

新しいアイデンティティ

キリスト者となったことで、当人にはどのような「質的な」変化が起こったのか。ペテロが語るのは、根本的なアイデンティティの変化です。そしてその変化は、信仰者の生き方を全く新しくする力を持ったものでした。その新しいアイデンティティとはどんなものなのか。聖書から丁寧に解き明かしていきます。

朽ちない種

クリスチャンはキリストの十字架によって、どのような立場の変化を得たのか。キリスト教信仰の中核とも言えるこの問いに、ペテロは十字架の意義を説き明かしながら、力強く答えていきます。それは、父なる神との関係の変化、そして同じクリスチャンの兄弟姉妹との関係において最も大きく現れるものでした。信仰者に与えられている恵みの大きさに思いを向けつつ、丁寧に解き明かしていきます。

聖なる者として

しばしばキリスト者に期待される徳目として語られる「聖さ」。しかし、それがどこから、どのようにして来るのかということは案外曖昧なままにされていることがあります。ペテロは、この「聖さ」について、簡潔にしかしはっきりとその意味を語っています。「聖なる者」とはどのようなことなのか。聖書から解き明かしていきます。

試練の中の喜び

「あなたがたは大いに喜んでいます」。相手の感情を語るという一見不思議なこのことばの中には、キリスト者がイエス・キリストとの深い繋がりを得たときに覚えることのできる豊かな世界がありました。イエス・キリストと最も近い所にいたペテロの慰めに満ちたことばを、聖書から見つめて行きます。

生ける望み

イエス・キリストの第一の弟子でありながら、聖書の中にその名が記された書巻は一つしかない弟子・ペテロ。しかし、その視点はいつも師であるイエス・キリストへの愛に満ちています。教会が困難を受ける時代が目前に迫る中、ペテロは信仰者たちを励ますために手紙を記したのです。ペテロの「想い」の詰まったこの手紙。今回から講解がスタートします。

栄えに満ちた喜び

思い煩いからの解放

誰もが経験する「思い煩い」とは、言い換えれば「心配で心が一杯になること」。聖書は思い煩いに対する確かな対処法を教えている。それは、「気の持ち方」とか「気合い」といったものではなく、確かな根拠を伴ったものとして提示されている。思い煩いから解放されるためには何が必要なのか。短い一節のことばに目を注ぎながら説き明かす。
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