どの楽器も、年月が経つと音にずれが生じています。パイプオルガンも例外ではなく、毎年音を整える必要があります。当教会のパイプオルガンは、改造・設置を担って下さったオルガンビルダーの勝浦オルガン工房にお願いして、年に一度、整備が行われています。
今年は設置依頼初の、大規模な分解清掃が行われました。全てのパイプが丁寧に取り外され、丹念に掃除がなされます。448本もありますから大変な作業であり、工程は三日間にも及びます。
生のパイプオルガンが醸し出すあの繊細な音は、熟練職人の忠実な働きによって、今日も紡ぎ出されています。