礼拝のプログラムについて詳しく教えてください

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「礼拝に参加する」ということは、日本人の普通の方々にとって、なかなか想像しにくいことではないかと思います。ですから「キリスト教に興味があるのだけれど、何をやっているのかが分からないので不安がある」とお考えの方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、当教会で実際に使われている礼拝プログラムを公開し、各項目について簡単にご説明したいと思います。

礼拝のプログラム

以下は、当教会のある日曜日の礼拝のプログラムです。このプログラムは「週報」と呼ばれる、毎週発行される紙に記載されています。最上部の「聖日礼拝」というのは、日曜礼拝のことです。キリスト教会では、イエス・キリストが復活した日曜日を「聖なる日」と考えてこのように呼ぶことがあります。

各プログラムのご説明

では、各プログラムについて順に見ていきましょう。

1.前奏(ぜんそう)
礼拝開始時間になると、司会者が開会宣言をしますが、その後になされるパイプオルガンの演奏のことです。礼拝の開始を告げる鐘のような役割をはたしています。出席者はこの時間に黙想し、礼拝に向けて心を落ち着ける時間を持ちます。(2分程度)

2.招きの言葉(まねきのことば)
キリスト教会の礼拝では、出席者が礼拝を「する」というよりもむしろ、「神が礼拝に招いてくださる」と考えます。そのため、聖書の中から、神が人を招いている箇所が選ばれ、その部分の朗読がなされます。出席者はそれを聞きます。(1分程度)

3.開会の祈り
礼拝の司会者が、始まった礼拝全体が祝福されたときになるようにと、出席者を代表して祈ります。平易な日本語です。出席者の方は黙祷によって心を合わせます。(2分程度)

4.信仰告白(しんこうこくはく)
出席者が自分の信仰を神に向けて言いあらわす時です。といっても、一人ひとりがオリジナルにというのではなく、「使徒信条(しとしんじょう)」と呼ばれる文面に沿って行います。これは週報の裏面に記載されています。信条とは、聖書の教えを簡潔に要約したものです。使徒信条は西暦750年頃からキリスト教会で用いられている、最も標準的なものです。なお、この部分は月によっては「主の祈り」に変わる場合もあります。(1分程度)

5.賛美(さんび)
パイプオルガンやピアノの伴奏に合わせて出席者が歌を歌います。歌集は教会で貸し出しています。歌の内容は、神のすばらしさを想う歌や、人間の弱さや悩みへの助けを求める歌など非常に多岐に渡ります。出席者が皆で心を合わせて「賛美歌を歌う」ことは、キリスト教の礼拝のユニークなところです。(1曲あたり4〜5分程度)

6.報告
週報の右側には毎週、教会で行われている行事の案内やお知らせ事項が記載されています。その部分を牧師が紹介し、補足します。(2分程度)

7.牧会の祈り(ぼくかいのいのり)
「牧会」とは、牧師が教会を運営するために行う働きの全般をさす言葉です。つまりこの祈りは、牧師が礼拝への参加者のために祈り、また病気や急用等で参加できない方のために祈る時間です。行政や国際関係など、広い視野からの祈りも加わることがあります。出席者は黙祷をもって心を合わせます(5〜7分程度)

8.聖書朗読
その日に牧師が語る聖書のメッセージの対象となる箇所を司会者が朗読し、出席者も自分の聖書を開いて黙読しつつ、朗読を聞きます。(3〜5分程度)

9.メッセージ
礼拝で最も大きな部分を占めるプログラムです。神について、人間について、人生について、世の中について、牧師が聖書から指針となるべき教えをお話しします。できるだけ一般の方にも分かりやすい平易なことばと、実生活に密着した例話を使うことを目指しています。(40〜45分程度)

10.献金(けんきん)
文字通り、神に対するささげ物として行います。キリスト教会における献金は、会費や聴講料のようなものではなく、「ギフト」と考えられています。つまり、自らのいのちや生活が支えられ、守られていることへの感謝を形にして表す、ということです。ギフトですから、完全に個人の自由裁量によって決めることができます。袋が回ってきますが、ビギナーの方や献金の趣旨についてまだ理解できないと感じる方は、そのまま袋を隣の方にお回し下さって構いません。(3分程度)

11.頌栄(しょうえい)
現代では耳慣れない言葉ですが、「頌」とは「ほめたたえる」という意味なので「頌栄」は「神の栄光をほめたたえる」という意味です。讃美歌の中から、そのようなテーマを持つ短い曲を歌います。(1分)

12.祝福の祈り
礼拝の最後に、牧師が出席者全員のために、神の守りと祝福を願って、神への祈りをささげます。黙祷をもって心を合わせます。(1分)

13.後奏(こうそう)
礼拝のクロージングに、パイプオルガンによる演奏がなされます。礼拝をささげることができたことを感謝し、新しい一週間を希望を持って歩むことができるようにと、短く黙想するひとときです。(1分)

おわりに

いかがだったでしょうか。上に上げたプログラムは、キリスト教会において一般的なものですが、教会によって多少、異なる場合があります。また各プログラムの名称が異なっている場合もあります。いずれにしても、キリスト教会の礼拝は、意味不明のことばの羅列ではなく、「わかることば」であるのが特徴です。

「案ずるより産むが易し」と言うように、気後れせず、ぜひ実際に礼拝にご出席下さり、雰囲気を味わって頂けたら幸いです。