『だから、わたしが創造するものを、いついつまでも楽しみ喜べ。』(イザヤ65章18節)
しばらく前の新聞にこんな記事が載っていました。
あるお母さんが平凡な子育ての日々の中で「自分は何のために生きているのだろう」と考えたそうです。そこで次男に「ねぇ、人間は何のために生きているのかな?」と尋ねます。
すると「そんなことも知らないの?」という顔をした小学2年生の彼はこう答えたのだそうです。「それは、楽しむために生きているんだよ」。どうだ!と言わんばかりの自信満々の笑顔で、彼は部屋に戻っていったということでした。
私はこの話がとても好きです。
それは、親である私たちがいつの間にか見失ってしまった「遊び心」に、子どもが気づかせてくれることを教えているからです。
私たちは、子育てというものを余りにも大きな事業のように感じたり、責任感で押しつぶされそうになったり、問題を前に悩んでみたりと、背負い込んで疲れてしまっているのではないでしょうか。
しかし、本来人間は欠けだらけの者です。
失敗や問題はあって当然なのです。むしろ一番重要なことは、子どもが「いい子」かどうかということよりも、むしろ「子どもとの日々を楽しむこと」ではないでしょうか。
親が楽しんでいる姿は確実に子どもにも伝わります。そして「この家族は楽しかった!この家に生まれて良かった!」と子どもが思ってくれたら、子育ての半分は終わったと言えるかもしれません。
残る半分は子どもが「本当の親」を知ることです。つまり、創造者なる神様を知ることです。冒頭の聖書の言葉はそれを伝えているのです。
あなたの子育てはどこを向いて行われているでしょうか。立ち止まって考えてみたいものです。