今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。
この方こそ主キリストです。(ルカの福音書2章11節)
12月になると、日本のあちこちでクリスマスが祝われています。しかし「果たして私たちは何を祝っているのだろうか」とお考えになったことはあるでしょうか。「クリスマスはキリストの誕生日で、それを祝っているのでは?」と考える人は多いと思います。でも、そうではないのです。
誕生日を祝うのは、誕生日を迎えたその人のためです。ケーキを焼き、プレゼントをあげる。すべて、その人が喜ぶためにするのです。
クリスマスの意味はこれとは違います。
上に引用した聖書の言葉は、キリストの誕生の夜、天使が羊飼いたちに告げた言葉です。注目したいのは「あなたがたのために」とあることです。そうです! キリストの誕生は「あなたのため」なのです。
私たちの弱さや心の中の醜さ、あるいは世の中で経験する様々な不条理。日々、そのようなものに私たちは苦しさを感じながら生きています。キリストは、このような苦しみから私たちを解放して救うために、この世に来て下さったのです。ですから、クリスマスとは「キリストのためにしてあげるお祝い」ではなくて、「神があなたのために開いて下さった救いの道を喜ぶとき」なのです。
クリスマスカラーの中心は赤です。これはキリストが罪を赦すために流して下さった血を象徴しています。また常緑樹の緑はキリストが与える、尽きることのない永遠の命を象徴するものです。このクリスマス、このような救いの道が「あなた」に開かれたことをお祝いしてみませんか?
キリストは、あなたのためにこの世界に来て下さったのです!